June 17, 2011

メトロポリタン美術館!

夏休み第二日目。
毎日子供を幼稚園に送迎というリズムに慣れてしまった身には、子供と二人っきり丸一日フリーというのは結構プレッシャーだ。子供も一日中、母親の都合につき合わされてはたまらんだろうし。


フリーと言っても、子供が起きてる間は結局なんにもできない。せいぜい子供がテレビを見ている30分間に大事なメールや電話を返すくらい。制限付きのフリーダム。誰かに何かを強制されているわけではないけど、家の中にある程度の秩序とハッピーな子供を保つためには、母は毎日多忙なのだ。


色々考えたあげく、今日はメトロポリタン美術館のFamily Programを試してみることにした。4・5・6番線は混むので、ストローラーは無し。駅から美術館までちょっとあるので、桐子も往復の道のりをちゃんと歩けるかわからないけど、それを試すだけでも外出の価値はある!と自分に言い聞かせ、昼過ぎ家を出発。目的のワークショップは2時半。子供との外出は時間にゆとりを持って、が大原則。


のっけからストローラーに乗りたがりぐずったが、たまたま鳥のヒナの死骸が道ばたに落ちていてそっちに気をとられ、ストローラーの事は忘れてくれた。ヒナは巣から落ちてしまったらしい。巣に居た時と同じ姿勢で地面に転がっていた。蟻がたかっていて、スカスカになりつつある。


到着!
なんとか抱っこ一回のみで美術館まで辿り着き、子供ワークショップの受付に行くと、そこにいたやる気ない若い娘に、2時半のプログラムは4時半になったと言われる。オンラインには何も書いてなかった、と一応抗議すると、もう一人のもう少しはやる気ありそうな娘が電話で確認してくれ、急遽、講師の都合で変更になったと教えてくれた。がっかり。ここは紛れもなくアメリカ。


仕方ないので併設されている図書館の子供用パソコンで遊ばせた。おもしろがって、一生懸命マウスを動かしている。私は横にある子供図書室の本をパラパラ。東欧風のかわいい挿絵の本があって、すごくツボ。木版調の素朴さ、ちょっと泥くさい感じ、黒い線と原色の色彩、貧乏でも小さい幸せを大切に暮らす農婦。少し影のある描写。


帰る前に腹ごしらえすべく、カフェテリアへ。外ではにわかにどしゃ降りになったらしく、美術館の広いホールに雷鳴がこだまし、キリ怖がる。カフェテリア内は、雨を避けようと入って来た人達でごった返して、湿気でムッとしていた。


娘にカップケーキを買って、私はコーヒーを飲んだ。
娘は「かふぇ」好きなので、ケーキにぱくつきながら満足顔。
カップケーキ一個とコーヒーで7ドルは目が飛び出たが、ワークショップに行けなかったし、お楽しみがなくては娘も(自分も)かわいそうでつい払ってしまった。


べったべたー。


でも、高い天井のミュージアム内を歩くだけでも、結構楽しんでくれた様子。さすが世界に名だたるメット、犬も歩けばマスターピースにあたる。昔、美術の教科書で見た事あるような絵や彫刻、美術品がどこを歩いてもずらずら。こんな所が近場なんて、なんて贅沢なんだろう。


美術館の中もさんざん歩いたので、帰りは心配だったが、たった一回抱っこした他は、全て自分で歩いてくれた。地下鉄でも心ある人がかならず席を譲ってくれ、ほとんど座れた。ブラボー。


うちの通りまで来た時、急に思い出して「鳥さん、おうちから落ちちゃったのかなぁ?かわいそうねぇ」と言っていた。






運良く帰りは雨も止んだ。
Alexander McQueenの展示は、また今度ね。



2 comments:

  1. 楽しそうね.急遽プログラムの時間が変更で惜しかったけど、子供向けの図書室があったり充実してるのね。桐も楽しめてイベント成功、よかったよかった。

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  2. おかげさまです。こちらの都合ばかりで振り回さず、彼女の要望もとり入れつつ遠足したら、うまくいった気がしました。

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