February 14, 2019

バレンタインデーの思い出

今日はバレンタインデー。
昔からあまのじゃくなところがある私、今や商業ベースなこの祝日にあまり縁がない人生を送ってきたのですが、バレンタインといえば思い出す事があります。

それは中学1、2年生くらいの時。
2月に入って、周りの女の子達がバレンタインの話で盛り上がり始めました。私は成長が遅いというか遅咲きというか、その時もまだ小学生気分を引きずっていたので、男の子達のことよりバレンタインで盛り上がる周りの方が何やら興味深い感じで。

親友のA子とBさんはそれぞれのお目当の相手に手作りチョコをあげることに決めていて、私は週末にどっちかの家に行って、彼女達の試作チョコの味見係を務めたような記憶があります。(手作りチョコはなんかベタベタしてて「やっぱり市販ものの方が美味しいなぁ」なんて密かに思った)

当日、盛り上がりもピークを迎えた周囲をよそに、私は普通の一日を過ごし、思いがけず剣道部の後輩の女の子数人からチョコを頂いたりして帰宅。(その頃の私はベリーショートでボーイッシュだった)

そんな風にバレンタインデーは過ぎ去り、あくる月のホワイトデー。誰にもチョコをあげなかったし、ホワイトデーとも気づかず登校した私。一時間目の教科書を出そうとして、机の中に手を入れると、何かがカサっと手に触れた。「?」と思い引っ張り出してみると、それはバラの造花のついた赤いチョコレートの箱。ギョッとしてまたすぐ机の中に箱を戻しました。そこでちょっと考えを巡らせたけど、訳もわからず。だって、私はバレンタインに誰にもチョコをあげてない=お返しをもらえるはずもない。うっかり者の男子が間違えて私の机に入れたに違いない。でも、どうしよう?

モヤモヤしたまま午前中の授業を終えたお昼休み、廊下を歩いていた私の腕を後ろからC子が掴んだ。C子はそのまま廊下の隅へと私を引っ張り、周囲に誰もいないのを確かめると小声で言った。「ねぇ、もしかしてヨリ子もチョコもらった?」

「・・・もらったけど、どうして知ってるの?」
「実は・・・」

何とC子、好きなD田くんにチョコをあげる際、添えた手紙に自分の名前だけでなく、私の名前も書いたという。照れ隠しなのか、フラれた時のショックを緩和する(?)ためなのか何なのかよくわからんけど・・・一言聞けよ、おい!

許可なく人の名前を署名するなぞ、大人だったら犯罪だぞ。
中学生だから、可愛いもんだで済むけど。

呆れてものも言えず、(何を言おうともう後の祭り)私はいわく付きのお返しチョコを持って帰宅、ことの顛末を母に話しながらおやつを食べたのでした。確かもらったのはAlmond Rocaで、チョコ好きの母が喜んでいたのを覚えています。

私も中学生だったから気楽なもんで「得したー」くらいにしか思わなかったんだけど、今思えば、例えばもしD田くんが私の事がたまたま好きで、それをきっかけに私達が付き合い始めたりしてしたら、C子にとったら結構な悲劇だったよな〜とか。まぁそれも彼女自身が撒いた種だけど。

なので皆さん、バレンタインデー、本命の人がいるなら、ラブレターの署名は自分だけにとどめておきましょうね。くれぐれも他の人の名前を無断で連名しないように。ややこしいことになりかねません。

Happy Valentine's Day!


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