やっと数が揃って、先日とじて鍋敷きにしてみました。
とじて・・・ |
完成。 |
こういうものがテーブルにあると和みます。 |
「練習用に」とこれらの余り毛糸をくれた祖母。
元はセーターや何かをほどいたらしいちりぢりの毛糸でしたが、色や風合いはいかにも祖母らしいきれいなものでした。
巷の「おばあちゃん像」とはほど遠い、厳しい祖母でしたが、彼女のテイストやモノづくりに対する姿勢、自分の美意識を何においても貫こうとする姿は、私のモノづくりのルーツかもしれません。
私が「あ、素敵だな」と思うものは、祖母のスタイルの影響を少なからず受けている気がします。何より、祖母は本物を愛しています。まがい物は大嫌い。そんな祖母のお眼鏡にかなうべく、私も自分に磨きをかけなければ。
そんなわけで、この鍋敷きは祖母に送りました。
スカイプで祖母に「あの、かぎ針編みで鍋敷き作ったんだけど」と私が言った途端、「今ね、物を整理中だからそういうのがいっぱいあるのよ」とやんわり断られたのですが、実物を見せたら急に態度を変えて、「そういうのだったら飾っとこうかしら」と言うので、思わず吹き出してしまいました。そりゃそうだ。あなたの選んだ糸なんですから、気に入るわけですわ。
祖母は趣味でないものは頑として持たないタイプ。
いくら孫の私が作ったものでも、趣味に合ないのではと危惧したに違いありません。
でも、「もらってもいいわ」と言ってくれたということは、
私も一つハードルを超えたのかな。
ということにしておきます。
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