April 24, 2015

つめたい春

今日、仕事帰りの空。
風が吹いたら高い梢がいっせいにゆれた。
冷たいけど春の風。





この間まで蕾だったマグノリアも満開。
今年の春は寒いせいか、花の息が長い気がする。
今日も寒く、チューリップはみんな閉じていた。




先日のデッサン教室で出したモチーフを、自分も生徒さんが帰った後、描いてみた。
久々に長い時間をかけて、丁寧に描いた。





デッサンは発見が多い。
思い込みを捨てて見るままに描くと、
いつの間にか平面上に架空の空間ができてくる。
「見えたまま」に描きながら、絵の中でのリアリテイも追求する。
そんな工程を交互にくり返す。

デッサンは、その人特有の世界の見え方なのだ。


これはモチーフの載っていたテーブルクロスのヘリ。
夜中に電灯の下で。

April 16, 2015

おニューに囲まれて

今年に入って、12年近く頑張っていたキャノンのプリンターが遂におかしくなった。ノズルが目詰まりして、カラー印刷部分がストライプになるようになった。色々調べて、プリントヘッドを取り出し、ノズル部分を真水や酢水につけたりしたけど、ダメ。仕方なしに白黒のみで使用していたのが、ついに今月に入ってまったく作動しなくなった。$40で買って12年。お疲れ様でした。

慌てて新たな機種を買ったけど、私の必要な機能つきの物は一番安くても約$150。値段もだけど、画質も印刷速度もこの10年でかなり上がっていてびっくり。

ちなみに、インクジェット・プリンターは①正規品インクを使うこと、②週に一度はフルカラー印刷をするのが、ノズルの目詰まり防止になるそうです。

ついでに新たなスキャナーも購入。
今まではこれまた古いスキャナーを使っていて、それを使うためだけに取ってあるこれまた古いアップルのデスクトップ・コンピューター(新しいパソコンだとドライバー対応が無いから)の2つを寝室の隅に置いて、絵をスキャンする度に寝室へ行ってはそれらを立ち上げて(もちろん恐ろしく遅い)という愚策を取っていた。

でも、「なぜ最近新しいグラフィックを作ってないのか?」と自問自答したところ、面倒くさがりの自分にはスキャンに異常な手間がかかることが障害になっていると思い当たり、少ない給料の中から予算を絞り出した。

結果、パソコン回りがかなり整備され、気持ち良く仕事しております。

それにね。
なんと先月末には新しいソファーまで頂いてしまったのですよ。
うちには2年間ソファがなかったのです。もともと8年物のIKEAのモノがあったのですが、既にボロボロで、ある夜ソファでうたた寝をしていた娘がおねしょをしたのが最後、後始末が嫌になった主人が「捨てる」と言い、それきりソファは我が家から消えた。で、ソファは高いし、もともとちゃぶ台がリビングに置いてあったし、なんとなく床に座布団やマットを敷いてしのいでいた。

ところが去年のクリスマス、義母が何かをプレゼントしたいと言ってくれて、主人がすかさず「ソファが欲しい」と頼んだわけです。ありがたや。

ずっと良さげなのを探していて、先月やっと見つけて遅いクリスマス・プレゼントを頂きました。

ソファが無い時は不自由を感じなかったけど、久しぶりに座ってみて、その心地良さにしみじみ驚いた。床に座りそこから立ち上がるのってそれなりに足腰を使うのですが、ナニこの半腰で既に座れるというラクさは。寝転んでみたら、固すぎず柔らか過ぎず、床にマットを敷いていただけよりも断然イイ。

娘も大喜びで、ソファが着いた翌朝は起きた途端、居間へ走って行きソファの右端の彼女の「favorite spot」で悠々と読書をしていた。私も気づくと仕事帰りなどに「あー家に帰ったらあのソファに座れるんだー」と考えていたりする。

今でもこのおニューのソファに横になって読書をするのが至福の時間。
インド人の友人が伝授してくれた手作りチャイなんかが横にあれば、もうパーフェクト。
「あー心地いいなー。こんな贅沢しちゃっていいのかなぁ」と思う日々はしばらく続きそうです。


 


新しいソファが大好きなウチの子達。

April 7, 2015

沼サン

日経MJで見かけてから、密かにマイブームになっているもの。
それは沼サン。

詳しくはこちらを読んでいただくとして、とても簡単だけど、おいしいのです。
陶芸家の大沼さんが貧乏な時に考案したっていうのもなんだかグッとくる。おまけに、MJに掲載されていたタートルネック・セーターを着た大沼さんの写真が、いかにもアーティストな風貌で素敵。会社勤めの人にはない雰囲気だよなぁ。

夜更けに作った沼サン。

今回はアボカドを入れてみた。

聖金曜日のお弁当に。

April 4, 2015

聖金曜日に思う

毎月一件は細々とブログを書いていたのに、気づいたら4月!

風邪を2週間以上引きずっていたのがやはり色々なところへ波及してる。今年の冬は何度かアヤシイ時もあったけど用心してやり過ごし、一度も風邪ひかなかったよなーっと思っていた矢先にまんまとひいた。今冬は厳しく、さむーい3月についに体も根を上げたか・・・

4月は私の誕生月。
昭和49年生まれで4人きょうだいに育ち、父も主人も4人きょうだい。なんとなく4という数字には縁を感じて生きてきた。もちろん4の方では私の事情なんて知ったこっちゃない。勝手に私が親近感を湧かせつつ暮らしてきただけ。

親近感といえば、今日はアメリカは聖金曜日だったけど新聞の編集部はアシスタントも朝晩一人ずつ出社とのこと、私は朝番だった。

出社する人は数人と聞いていたけど、社長を始め思っていたより多めの人が出ていた。で、新鮮だったのですが、みんな示し合わせたようにカジュアルな格好をしていた。駐在の人は平常はほぼワイシャツ。カジュアルフライデーとか言うけど、いつもの金曜より、かなりリラックスした感じ。なぜ?

私が密かに編集部の「お父さん」と呼んでいる、いつもとてもキチンとしているデスクでさえ、パーカとTシャツという出で立ち。NYメッツのユニフォームを着ている人、チェックのネルシャツを着ている人。一体、いつもの金曜と聖金曜日は何が違うのか。

私は美大に進んで、人生の大半をカジュアルな(というかなり振り構わなかったり好き勝手な格好している)人々に囲まれて生きてきたので、3年ほど前から働いているこの職場の会社っぽい雰囲気にイマヒトツ馴染めた気がしないのだけど、今日は彼らにはじめて親近感を覚えた。「デスクもパーカをお召しになるんですね!主人もパーカ派です!」と心の中で話しかけてみた。

当の私といえば、彼らの更に上を行き、ツギを当てたジーンズに毛玉だらけのセーター。戦後はともかく、そういえば今時ツギのあたった服着てる人なんて見ないな。

そういう日に限って総務の方もお休みだったりして、普段はほとんど頼まれないのに社長の指示でお客様へのお茶をお出しすることに危うくなりそうになって焦ったけど。(お客様が「何もいらない」と仰ったのでやらずに済んだ)だって、ツギをあてたジーンズの社員がお茶でも出そうもんなら、まとまる商談だってまとまらないよね・・・

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